◆家づくりのコラム:パントリーについて
- 作成者: k-juken
- カテゴリー: 家づくりのコラム
- タグ: ウォークインパントリー, ウォークスルーパントリー, パントリー, 食品庫
イマドキの家づくりやリフォームで人気のパントリー。
便利に活用できる計画をすれば、キッチンだけではなく、住まいをすっきりさせ、効率的に家事が行えるようになります。
今回は、そもそもパントリーとは何なのか?ということから、失敗しない使いやすいパントリーを計画するポイントについてお伝えします。
そもそもパントリーとは?
パントリーとは、もともと食料品の貯蔵庫や配膳室屋のことを意味していましたが、最近ではキッチンの周辺に設けられる収納や食品庫のことを言います。
食料品のストックや、キッチンペーパーなどのストック、普段使わないキッチン用品などを収納するスペースとして便利に活用できます。
パントリーのタイプ
パントリーは、大きく分けて3つのタイプに分けられます。
それぞれの特徴を確認しましょう。
■ ウォークスルータイプ
廊下や通路の一部をパントリーにして、パントリーを通って他の部屋に移動できるプランです。以下のような特徴があります。
- 廊下や通路になるスペースを収納として有効活用できる
- 洗面室やトイレで使う生活用品をキッチンに行かなくても出し入れできる
- 玄関とキッチンの間に設ければ、買い物から帰った際にストックをパントリーへ、食品を冷蔵庫にという風にスムーズに収納できる
- 通過するスペースを確保しなければならないので、スペースのわりに収納力は落ちる
- 扉を設けないため、地震の際に危険
収納スペースを大きく確保できない場合や、家の広さに限りがある場合に適しています。
■ ウォークインタイプ
納戸やウォークインクローゼットのように、1.5畳以上程度の人が入れるスペースを含む広さを確保するプランです。次のような特徴があります。
- ゴミ箱や冷蔵庫も置くことができる
- 家事室を兼ねることができる
- 湿気や熱がこもりやすくなるため、窓や換気扇を設ける必要がある
広い収納スぺースを確保できる場合や、ストックを多く収納したい場合に適しています。
■ 壁付けタイプ
キッチンの一角を収納スペースにして、クローゼットのように扉を開けて使うタイプです。
以下のように特徴があります。
- 通路や人が入るスペースを確保しなくていいため、収納力が高い
- 扉があるとすっきりと収納することができる
- キッチンの奥に設けると、キッチン以外のものを取り出す際不便
収納スペースをあまり確保できない場合や、あまり収納空間が必要ない場合に適しています。
失敗しないパントリーの計画方法5つのポイント
パントリーを計画する際には、自分たちの暮らし方に合った広さや形状のものを計画することが大切です。
パントリーの計画に失敗すると、食品を使い切れなかったり、ストックを把握できずに無駄な買い物をしてしまったり、部屋がごちゃごちゃしたり…と暮らしが不便になってしまう可能性があります。
パントリーを計画する際は、次の5つのポイントを押さえて計画すると、失敗しにくいですよ。
1.買い物パターンや生活パターンを把握する
自分の買い物パターンが、まとめ買いをするのか、毎日買い物に行くのか、どちらが適しているのかについて一度考えてみましょう。
新型コロナウイルスの影響を受けて、まとめ買いをする家庭も増えたかもしれませんね。
今後の生活を考えて、どちらのパターンが適しているか考え、広い収納が必要なのか、そこまで収納スペースは必要ないのか、必要な収納量を考えてみましょう。
2.収納したいものをリストアップする
収納したいものを把握することで、どの程度の広さの収納スペースが必要か適格に想定することができます。
3.棚の奥行は収納するものに合わせて計画する
缶詰を置く部分と、お米をストックしておく部分では必要な棚の奥行が異なります。
棚の奥行は、広すぎると奥に行ってしまったものを取り出しづらくなりますし、狭すぎても収納に限りができてしまいますよね。
どこに何を収納するのか、ある程度想定した上で計画を行うといいでしょう。
奥行は30~40cmですと、パントリーでマルチにつかいやすいです。
4.重いものを収納するスペースを確保する
パントリーの下部分に、家電やお米や飲み物のストックなど、重いものを収納するスペースを確保しておくと便利ですよ。
5.必要に応じて照明やコンセントの計画をする
家電製品を置いてその場で稼働させる場合や、充電する場合などに、コンセントがあると便利です。また、ウォークインタイプのように奥行がある収納の場合は照明がないと、収納を奥まで使いこなせません。
必要に応じて電気設備の計画が行えるといいですね。
専用スペースで家事も楽々です♪
パントリーとは何なのか?ということから、失敗しない計画ポイントについてお伝えしました。
暮らしに合ったパントリーを計画すると、収納に関するストレスが緩和され、生活感がなく、すっきりとした住まいを実現させることができます。
パントリーのある家づくりをする際は、ぜひ自分の生活スタイルや収納したい物などを見直して、検討してみてくださいね。