◆家づくりのコラム:温水洗浄便座(ウィッシュレット)について
温水洗浄便座は生活をより快適にする設備として、多くの人に愛されています。
今回は、予備知識として知っておきたい温水洗浄便座の基本的な機能や便器な機能について解説します。
温水洗浄便座とは?
温水によって洗浄を行う便座のことです。
便座として便器から着脱ができるものと、便器と一体化したものがあります。
温水洗浄便座の代表メーカーは、TOTO、LIXIL、Panasonicで、それぞれの商品は次のように呼ばれます。
TOTO「ウォシュレット」
LIXIL「シャワートイレ」
Panasonic「ビューティートワレ」
温水洗浄便座を「ウォシュレット」と呼ぶ人は多いですね。
一般的に通ずる言葉ですが、本来はTOTOの商品を示す言葉であることは豆知識として覚えておきましょう。
温水洗浄便座の機能
温水洗浄便座の基本機能や、便利な機能を確認しましょう。
暖房便座
便座を暖める機能で、寒い時期に座った瞬間のひんやり感を軽減します。
常に暖めを行うタイプ、暖める時間帯を指定できるタイプ、人を感知して瞬間で暖めるタイプがあり、上位機種ほど節電に配慮した機能が搭載されています。
温水機能
洗浄を行うための温水をつくる機能で、貯湯式と瞬間式があります。
それぞれの特徴を確認しましょう。
貯湯式
- タンク内にお湯を作り貯め、保温しておくタイプ
- 機種代は比較的安価
- 連続使用するとお湯が足りなくなる
瞬間式
- 使用する瞬間にお湯を作るタイプ
- 機種代は比較的高価
- 連続使用に制限はない
- 消費電力は少ない
リモコン
袖リモコンタイプと壁リモコンタイプがあります。
それぞれの特徴を確認しましょう。
◇袖リモコンタイプ
- 便座横のボタンで操作する
- 機種代は比較的安価
- 操作しにくい
- お年寄りや体の動きに制限がある人には向かない
- 壁が近くになくても設置できる
◇壁リモコンタイプ
- 壁に設置されたリモコンで操作する
- 機種代は比較的高価
- リモコンを取り付ける壁が必要
- 操作しやすい
清潔の保ちやすさ
トイレで使われる設備は、清潔を保つために掃除のしやすさが求められます。
掃除のしやすい商品を選ぶことは、次のようなメリットがあります。
- トイレを美しく保ちやすい
- 感染症のリスクを減らす
- 悪臭を防ぐ
清潔の保ちやすさとして、各メーカーいろいろな機能がありますが、代表的なものとしては便器内に汚れがつきにくくなるコーティング機能、継ぎ目のない構造、隅々まで手がとどきやすい構造、特殊なイオンによる除菌機能です。
その他の機能
温水洗浄便座の基本機能として、便座の暖房、温水洗浄、リモコンの操作性、清潔の保ちやすさがありますが、上位機種になるとその他の機能が充実します。
その他の機能には、次のものがあります。
- 脱臭機能…におい成分を感知して分解し、においを消す機能です。上位機種ではフレグランス機能を追加することもできます。
- 乾燥機能…洗浄後におしりを乾燥する機能です。ペーパーの節約になります。
- 自動フタ開閉…人を感知して便座のフタや便座の開閉を自動で行う機能です。
- 自動洗浄機能…センサーが感知して自動で洗浄を行う機能です。
- 音楽機能…便座に座ると音消しと安らぎのためにお好みの音楽が流れる機能です。
- やわらかライト機能…夜間トイレの電気をつけなくてもやさしい明かりで便器の位置を知らせてくれる機能です。
トイレの機能は日々進化しています!
温水洗浄便座とはそもそも何なのか?ということから、基本機能と便利機能についてお伝えしました。
温水洗浄便座を選ぶ際には、各メーカーのショールームへ足を運びましょう。
メーカーのショールームのトイレでは、実際の商品を使えることが多いです。
洗浄の強さ、心地よさ、災害時の使い勝手なども考慮し、いろいろな商品や価格帯から自分に合ったものを選べるといいですね。