◆家づくりのコラム:面格子について
住まいの外側に窓を覆うようにして取り付けられる面格子は、アルミ製やステンレス製、鋳物製などで作られ、適した場所に適した素材のものを取り付けることで、住まいや家族を効果的に守ってくれる心強い部材です。
今回は、面格子の役割と選び方のポイント、面格子の種類についてお伝えします。
面格子の役割・選び方のポイントとは?
面格子には、次の役割があります。
- 窓の防犯性を高める
- 目隠しをしてプライバシーを守る
- 窓や外壁面の装飾
面格子を選ぶ際には、防犯性能を高めたいのか、目隠しをしたいのか、装飾をしたいのかなど、求める効果について確認することが大切です。
特に、防犯性能を高めたい場合には次のことを確認しましょう。
- 防犯建物部品であるか
- 取り付けビスの形状
防犯建物部品に認定された部材は、破壊活動から住宅内の進入まで5分以上かかることが確認されていて、防犯性能が高いです。
また、面格子の取り付けビスについても、確認が必要です。
一般的な工具で取り外しができず、専用のビットで固定するタイプのものを選びましょう。
面格子の種類
住宅で使われる面格子の種類について確認しましょう。
- アルミ製面格子
アルミ製の面格子は、低価格で錆びにくく、施工性が良く、カラーバリエーションが豊富で、扱いやすい特徴があり、最も普及しています。
面格子のデザインは縦格子、井桁格子、ヒシクロス格子が一般的で、住宅のデザインや予算に応じて選ぶことができます。
やわらかい素材で、切断が容易なため、防犯性については心から信頼できるわけではありませんが、けん制効果は期待できます。
- ステンレス製面格子
ステンレス製の面格子は、アルミ製よりも錆びづらく、重く、強く、切断されにくい特徴があり、防犯性が高く、価格もアルミ製より高価です。
シルバー色が一般的ですが、アルミサッシとの見た目の愛称は良いです。
- 鋳物面格子
鋳物製の面格子は、ステンレス製よりも更に重く、強く、防犯性に優れた特徴があります。
鋳物独特の黒色が一般的で、曲線を描いたデザインや、草木モチーフのデザインや、オーダーメイドデザインなどもあり、外観の演出にも活躍します。
洋風の外観に合い、ステンレス製よりも更に高価です。
- 可動ルーバー面格子
ルーバーを開け閉めすることで、目隠しながら通風を確保したり、室内に入る日差しのコントロールができます。
浴室やトイレや洗面室など、外部からの目線が気になる場所や、通風がほしい部屋に取り付けると便利に使うことができます。
- アルミ製ルーバー
普通の面格子よりも細いルーバーで、目隠し効果が高く、デザイン性・装飾性にも優れています。窓面以外にも取り付けて、外壁の装飾として使われることもあり、アルミ色はもちろんですが、木目調の商品もあり、様々なデザインから選ぶことができます。
面格子の役割・選び方のポイント、種類についてお伝えしました。
面格子を取り付ける際には、その役割と住まいの外観との調和を考えた上で選ぶことで、住まいをより安全に快適にすることができます。
面格子の種類や役割についてよく理解した上で、適した商品選びができるといいですね。